奈良・生駒の行政書士「すみれ行政書士法務事務所」の野村早香です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
私事ですが、父が今年の3月31日に闘病の末、亡くなりました。
74歳でした。
今でも、「あの時、こうしていれば…生きていたのかもしれない」と思うこともあります。
また「父はどんな気持ちで亡くなっていったのだろう」と。
最期を家族で看取り、
5月に無事に満中陰法要を終えました。
あえて公表することもないのですが、
「終活サポート」を仕事とする私に残してくれた出来事ととらえ、
振り返ることにしました。
長期シリーズでブログにアップできればと思っています。
何か参考になることがあれば幸いです。
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さて私の父は、地元で私とは全く違う業種で自営業をしていました。
父が4代目?で事業を引き継いできました。
形態としては個人事業です。
個人事業は、事業主ありきの事業ですから、
「もし自分に万が一のことがあったとき」は、
事業にとても大きな影響を受けます。
特に父の事業は、「許認可が必要な業種」でした。
父が亡くなると、新しい事業主が許認可をすべて取り直さねば、
たとえ従業員がいても事業をすることができません。
法人であれば、あくまで会社の社長が亡くなっただけで、
会社という人格はそのままですから、
役員変更などは生じるとしても事業を継続することができます。
父はずっと法人化を望んでいました。ダイレクトにはいいませんが…、法人にしたいんだなぁ~と日々の言動から感じました。
顧客からも求められていたのではないかと思います。
(顧客も個人事業主が死んだ場合のリスクを把握しているのでしょうね。)
いまから約7年ほど前ですが、
会社員として仕事をしていた弟が、
将来、父の会社を継ぐのか継がないのかを親から問われ、
なぜか?勢いで?弟が継ぐことを決心します。
畑違いの仕事をしていたのでびっくり。弟なりに「長男」として継がねばと思っていたのでしょう。
父の事業は、弟の入社をきっかけに個人事業を法人成りしました。
(個人事業を、会社に切り替えしました。)
(ちょうど私が行政書士になったあとぐらいで、
会社の定款作成と認証をさせてもらい、
私の数少ない親孝行ができたと思っています…。)
異業種から事業を継ぐことにした弟も、
当初は大変だったかと思います。
それでも父と事務をしている母と家族一丸となって、
いまも頑張って続けているのですから大したものです。
4年前には、弟が代表取締役となり、父は会長へ。
事業承継にたまに起こりうる「親が急逝して、継ぐことに」ではなく、
しっかり計画立てて、事業承継できました。
「事業承継をどうするか?」という課題をかかえている企業も多いかと思います。
事業承継は、承継者がいるかいないか、
承継にむけたお金の面(株式の移行等)、
経営実務の引き継ぎ、など色々と検討することがあります。
思っている以上に、時間がかかるものだと思ってください。
「まだ先やからな~」ではなく、
万が一のことは、いつ起こるかわかりませんからね!
経営者の終活・事業承継。皆さん準備ができていますか?